定時制高校
もともとは1948年に全日制高校と同時に発足した
勤労青少年のための高校である。
1948年の「新制高等学校」発足に合わせて定時制課程が設けられた。
定時制課程の定義は
「夜間その他特別の時間又は時期において授業を行う課程」
とされており、
当時は中学卒業後に経済的な理由などで就職するなど、
全日制に進学できない青少年が多くいたため、
この定時制課程は主に中学校を卒業して勤労に従事するなど
様々な理由で全日制の高校に進めない青少年に対して
高等学校教育を受ける機会を与えるために設けられた制度である。
定時制高校は、従来働きながら学ぶ人のために
夜間などの時間帯に行う課程という認識があったが、
現在では学べる時間が選べるという点から、
例えば不登校や中退者の人が定時制を利用できるものとして考えられている。
このように、定時制高校を希望する生徒の多様化により、
夜間だけではなく昼間の定時制高校も設置されている。
その他にも、全日制高校の中に定時制課程を導入している高校、
昼間・夜間と時間を選べる、給食が導入されている、
クラブ活動がさかんなど、様々な特徴がある。
また、定時制高校を卒業するには、
4年以上の修業年限と高校卒業認定74単位を
修得することが必要であったが、
就労形態の多様化により1989年からは3年以上の修業年限でも
単位を修得できていれば卒業が可能となったため、
高卒認定試験や、
多部制(1日の内に、特定の時間帯で授業を行う課程を複数組み合わせて置くこと)、
通信制を利用して3年での卒業も目指せるようになった。
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