学研堀止教室のブログ          

学びや子育てなどについてのブログです

音読の効用②

音読の効用について

 

続きです。

 

「追い読み」と「部分完成法」


音読の効果的なやり方とはどういうやり方でしょうか?

 
まず、我が子の音読の力に 


応じたやり方であることが必要です。

 
音読の力も、子供によってさまざまです。 


初めて読む文章でも、つまり初見でも、

 
すらすら読めてしまう子もいます。 


そういう子は間違いなく国語の力があります。 


中には、一文字一文字を拾いながらでないと 


読めない子もいます。 


例えば、 


「これは、わたしが小さい時に・・・」という文を読むのに、 


「こ、・・れ、・・は、・・」となってしまう子です。 


これを「拾い読み」といいます。 


これでは、国語の授業についていくのは 


かなり難しいと言わざるを得ません。

 

このような拾い読みの子には、 


それなりの練習方法があります。

 
まず大人が読んでやり、 


それに続いて子供に読ませるのです。 


これを、「追い読み」といいます。 


例えば、大人が「これは」と読んだら、 


子供が「これは」と読みます。 


だんだん慣れてくれば 区切りを少なくして、 


「これは、わたしが小さい時に」までを 


あなたが一気に読み、子供が後を追うように読みます。 


さらに慣れてくれば、 


「これは、わたしが小さい時に、 
村の茂平というおじいさんから聞いたお話です」 


まで、一気に読むようにします。

 

このような手順で、少しずつ少しずつ 


ステップアップしていくのがコツです。 


そして、最初の一文を完璧に 


上手に読めるようにしてやります。 


ほとんど暗記してしまうくらいに練習するのです。 


次に、2番の文を同じ手順で練習して、 


同じくらい完璧に上手にします。 


この手順を繰り返して下さい。そうして、 


できる部分を少しずつ増やしていくのです。 


このような方法を、 


「部分完成法」と呼ぶ先生もいらっしゃいます。 


これは、なかなかスムーズに音読できない 


「拾い読みの子」には、とても効果があります。 


上手に読める部分が少しずつ増えていくので、 


どの子も自信を持って取り組むことができます。

 
そして、向上の喜びを味わうこともできるのです。 

 

「ごんぎつね」のような長い物語では、 


つまずきながら「拾い読み」で毎日1回ずつ 


全体を読むような練習をしていても、 


なかなか上手にはなりません。 


向上の喜びどころではなく、苦痛なだけです。

 
ぜひ、「追い読み」と「部分完成法」を 


実践してみてください。 


けれども、ここで一つ問題があります。 


学校で 


「ごんぎつねを1回音読してくるように」 


というような宿題が出た場合です。 


このような場合、杓子定規に考えないで、 


我が子に合わせた方法でやるのが一番です。 


もし気になるようでしたら、 


「少しずつ分けて練習しています」と、 


担任に、その旨を伝えれば済むことです。

 

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