「認知能力+非認知能力=生きる力」
でおなじみ、学研教室です。
(和歌山市にある堀止教室のブログです)
いつもご覧いただきありがとうございます。
今回は、少し数字にまつわるお話を。
例えば、
小学校2年生の授業で
まだ九九を習っていない子どもたちに
次のような問題が出されたとします。
「キャラメルを一人あたり2個ずつ配ります。
6人の子どもに配るとしたら、
キャラメルは全部で何個になりますか?」
すると、子どもたちは色々な方法でこれを解こうとします。
ある子はキャラメルの絵を描いて、
またある子は2+2+2+2+2+2 という式で、
中には塾か家で教わったのか、
2×6、と掛け算を使って解く子もいます。
しかし、ここで大切なのは、
何とかして自分で答えを出そうとする姿勢、意欲です。
このとき、
問題に対する子どもたちの意欲にはかなりの差があります。
色々と試行錯誤する子がいる一方で、
何もしない子もいます。
そういう子どもたちは、
まず問題のイメージがわいてこないのです。
つまり、何が問題なのかがわからないのです。
では、なぜわからないのでしょうか。
色々な原因が考えられると思いますが、
一つの大きな原因として次のことが考えられます。
それは、日常生活の中で
このようなことを考えたことがないからではないでしょうか。
言い換えると、
数字を伴った思考を要する状況に置かれたことがないのです。
つまり、
「算数のある生活」がなかったからです。
では、例えばその子の生活の中で
このような場面があったとしたらどうでしょうか。
「おばあちゃんのお家でおもちをくれるって言ってるんだけど、
一人2個食べるとして、我が家は4人家族だから、全部でいくつ
もらえばいいかな?」
と、子どもに聞いたり、
あるいは一緒に考えたりする機会があったとしたら・・・。
実際に一緒におもちを数えながら、
この問題の解き方を理解していくでしょう。
ついでに親が掛け算についても少し教えてあげれば、
子どもの知的好奇心はさらに大きく育っていくでしょう。
ぜひ、数字を伴った思考を要する状況を作ってあげてください。
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