学研堀止教室のブログ          

学びや子育てなどについてのブログです

自分の仕事をやっている子は、学力が伸びる

「認知能力+非認知能力=生きる力」

でおなじみ、学研教室です。

和歌山市にある堀止教室のブログです)

いつもご覧いただきありがとうございます。

 

 

ご家庭で、自分の「仕事」を

 

きちんとやっている子は学力が伸びます。

 

あるベテラン先生が、自分が担当する学級の

 

子供たちには、次のように指導すると話してくれました。

 

『家で何か一つ、責任を持って仕事をすること』

 

同時に、先生は、お母さんたちにも協力を求めます。

 

『子供たちが、一つの仕事に関して

 

プロになるようにしてあげて下さい。』

 

「お手伝い」という言葉ではなく、その先生は、

 

「自分の仕事」という言葉を使います。

 

「子供だとはいっても、 家族の一員として

 

当然に果たすべき役割があるはず」

 

と先生はおっしゃいます。

 

学力を高めるための三つの効果

 

資料を調べてみると、共通点がありました。

 

ご家庭で、何か一つの「仕事」を

 

 責任を持ってやっている子は学力が伸びていくようです。

 

最初は、それほどの成績でなくても、

 

だんだんと学力がついてきます。

 

 その効果は大きく3つに分けて考えられます。

 

原因1:

一つの「仕事」を、きちんとできるようになると

「子どもの自信」がつく。

 

  小学1年生で、「お風呂洗いの仕事」を

 

とてもがんばって「プロ」になった子がいました。

 

 そのきっかけは、生活科の

 

「家の仕事に挑戦」という単元でした。

 

生まれて初めてお風呂を洗ったときに、

 

家族のみんなから褒められて、とてもうれしかったようです。

 

 その後も、おばあちゃんが

 

「○○ちゃんの洗ったお風呂はとても気持ちがいいね」と

 

褒め続けてくれました。

 

そこで、その子はとても自信がつきました。

 

寒い冬もしっかりがんばりました。

 

勉強もバリバリがんばりました。

 

宿題以外にも自主的に勉強するようになりました。

 

「自分にはお風呂洗いができる!

 

それが家族みんなの役にたっている」

 

仕事がきっかけとなって、

 

その子の心に大きな自信とエネルギーが生まれました。

 

原因2: 「仕事」をすると、 「子どもの集中力と注意力」が増す。

 

  何か一つの「仕事」をするということは、

 

お子さまにとっていつものように楽しく遊ぶこととは

 

違った感覚を経験することも意味します。

 

何かの「仕事」は、お子さまに

 

「新たな緊張感」をもたらしてくれます。

 

しかも、それは、 どちらかというと爽快な感覚なのです。

 

学校での、お昼ごはん。

 

給食のときの風景はどんなものだと思われますか?

 

お子さまたちが、みんなで手分けして給食を配ります。

 

慣れない手つき。

 

  お玉を使って、お鍋から食器へとおかずを盛っていきます・・・ 。

 

 その時の、お子さまの様子を想像してみてください。

 

  大切な給食をこぼしてはいけないので、

 

ものすごく真剣な表情です。

 

こういう様子は、放課後の遊びでは

 

決して見ることはできません。

 

ご家庭での「仕事」の内容は

 

堅苦しく考えなくても大丈夫です。

 

気軽に決めればいいのです。

 

 お風呂洗いでも、食器洗いでも、構いません。

 

洗濯物をたたむことも良いでしょうし、

 

玄関の掃除も効果的です。

 

少し大きくなればトイレ掃除もいいですね。

 

これらの「仕事」をする時、子どもたちの心には

 

「遊び」とは違った感覚が生まれます。

 

 緊張感と、集中力と、注意力。

 

  毎日、そのような経験を重ねている子。

 

特に何も「仕事」をしないでゆっくりと過ごしている子。

 

日常生活で態度が違ってくるのは当然なことだといえるでしょう。

 

ご家庭での「仕事」を通じて、 身につけた集中力と注意力。

 

これらが、学校生活も含めた生活の中で

 

自然に発揮されるのです。

 

 もちろん、授業中にも集中できます。

 

 ご家庭で、宿題をやるときも注意深く取り組むでしょう。

 

学校で、テストを受けるときも集中力と注意力が発揮されます。

 

「仕事をもっている子」は、集中力が養成されているので

 

友達や先生の話をしっかり聞くこともできます。

 

 また、注意力も育成されているので、

 

教科書やテストの問題を、しっかり読み取ることができます。

 

 したがって、学校のテストでも

 

「うっかりミス」は少なくなっていきます。

 

 「家庭での仕事」と「学校での勉強」

 

ちょっと考えるだけでは、無関係のように思われます。

 

でも、大勢の子供たちを対象にした統計によると、

 

きちんとした相関関係があるのです。

 

原因3: セルフコントロールの力がつく。

 

ご家庭での「仕事」を、毎日責任を持ってやり続けることで、

 

セルフコントロールの力がつきます。

 

  仕事を任されれば、嫌なときや気分が乗らないときでも、

 

ご家族のために、なんとか「がんばろう!」

 

という気持ちが湧き起こってきます。

 

 そういった経験を重ねていくと、

 

 自分の感情や気分を、しっかりと

 

 コントロールする力が身につきます。

 

  セルフコントロールの力は、

 

日常生活も、学校生活もグレードアップさせます。

 

  そういう子は、5時間目の授業でも

 

しっかりとがんばることができます。

 

算数の授業でも、計算ミスが少なくて、

 

ちょっと疲れていても途中で投げ出したりしません。

 

ご家庭での「仕事」に取り組むときと

 

まったく同じように、粘り強く

 

最後までやり遂げることができるのです。

 

 学力を伸ばし、自信をつけるためには、

 

勉強も大切ですが、 もうひとつ、 大切にしてほしいことがあります。

 

  それが、 セルフコントロールの力の育成です。

 

勉強だけに偏った生活を送るのではなく、

 

お子さまの人生にとって大切な、

 

土台になる人間性人間力を育ててあげてください。

 

将来にわたって、 非常に大きな効果が期待できます。

 

 セルフコントロールの鍛練も兼ねて、

 

 子どもたちに毎日の生活の中で

 

責任を持たせてあげませんか。

 

 子どもたちに果たすべき「仕事」を用意してあげるのです。

 

お子さまには、むずかしいことを

 

担当してもらう必要はありません。

 

  ちょっとしたことを、続けられるように

 

準備してあげるだけです。

 

そうすれば、お子さまは

 

何か困難なことが起こっても、自分の夢に向かって

 

セルフコントロールできるようになっていきます。

 

お子さまがご家庭で「仕事」を持つことには、

 

 以上のようにとても大きな 3つの効果があるのです。

 

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